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記事のトップ > ACW2からのお知らせ6月6日、3時から 「派遣法は、なぜ廃止できないのか」集会 など報告
6月6日、3時から 「派遣法は、なぜ廃止できないのか」集会を行いました。
シンポジウムでは、屋嘉比ふみ子さんから、派遣法の制定の歴史と経過について女性の貧困の歴史として1985年に女性労働が3分割(男性並みに働くことができる女性、残業・配転・転勤ができない女性、専業主婦)された流れを説明し、派遣労働問題は女性労働問題であること、「99年以前に戻せ」と言う要求は「派遣は女性だけにしろ」と言う要求に等しいと明確にし、最後に
「派遣法は、現在の団結禁止法と言える、労働者派遣法そのものを即刻廃止すべき」という登録派遣の女性の意見を紹介されました。
http://files.acw2.org/090606ya.doc
パナソニック電工の佐藤昌子さんは、1991年に正社員募集の広告に応じて
採用され、一方的に派遣社員にされた経過や、事務機器操作を名目に接客業務などや鍵の開け閉めまで、正社員以上に17年半も働いてきたのに、派遣切りに会い、生活が困窮している現状など、派遣労働者への人権侵害のやり方が明らかにされました。
弁護士の橋本佳子さんからは、政府案の問題点、野党や、日弁連、日本労働弁護団、自由法曹団などの改正案について、分かりやすく解説していただきました。
会場からの意見交換の後、国会解散前にロビー活動を強めることを確認しました。今後の行動について後日お知らせしますので、ご協力ください。
夜の部は、7時から開始、総会議論の続きとして栗田さんの方から、「女性にとって生きること働くこと」について問題提起を行ってもらいました。
労働そのものが、暴力になっている現状、怖いという感覚をどう捕らえるのか(沸騰したお湯にいきなり入る感覚なのか、学校時代に火傷して傷ついた心に塩を刷り込む感じかなど)
「労働の権利」をどう整理したらよいのか、仕事が学校や家族との関係とも切り離せない現実、「そもそも、違う問題を同じ土壌で議論できないのではないか」「いや、複雑に絡んだバラバラにしないで議論することが重要ではないか」など、参加者からのさまざまな意見がでて率直に意見交換されました。
今後も、ACW2のビジョンの議論にもつながるテーマなので、継続して議論ができたら良いと思いました。
夜も通して全体で、55名の参加がありました。