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記事のトップ > 日記厳しい労働情勢の中 女性のたたかいが、日本労働弁護団賞受賞
11月10日?11日 琵琶湖にて、日本労働弁護団の第50回総会が開かれた。
総会では、記念講演として熊沢誠氏が「使い捨てられ」「燃え尽きる」若者たちというテーマで話された。今、労働時間法制の全面規制緩和に向かおうとしている法案は、天下の悪法、連合の幹部は4から5人くらい投獄されても闘う必要があると訴えられた。本当に同感でした。
それくらい大変なことだ。ジェンダーの視点がないスローガンに、会場から
私は意見を述べた。細切れ雇用のパート問題と、長時間労働は表裏一体のものだ。「長時間労働をやめにして、男も育児に参加しよう」「労働時間はパート並み、賃金は正社員並みに」などなど、ホワイトカラーだけの問題ではないことをアピールして欲しいと。
労働時間法、労働契約法、就業規則、派遣、パートと、働く人に重大な影響を与える悪法が急ピッチで厚生労働省で審議され、来年の通常国会で一気に
改悪しようという動きである。
労働組合はまったく無力に見える。この働く女性の全国センターの動きも、もっと見える形にしなければならない。
2日目には、住友金属男女賃金差別事件と、国立情報学研究所公務パート雇い止め事件の弁護団が、見事に弁護団賞を授与した。
いずれも、既存の労働組合では、対応できなかった事例であり女性が当事者であきらめずに差別的事実を事実として明確にして勝訴した。
働く女性の全国センターのよびかけ人も深く関与している2つのケースが
今年の労働弁護団賞を授与したというのも、必然であった気がした。
残念ながら辞退されたという、もう一例は、京ガス事件であった。
京ガスの原告も、よびかけ人の一人であることを付しておきたい。
(文責 伊藤みどり)